ハイドロキノン使用時の注意点
ハイドロキノンは、皮膚の色を作る細胞(メラノサイト)が色素(メラニン)を合成する際に必要な酵素(チロシナーゼ)を阻害し、色を作りにくくします。
市販の美白剤(アルブチン、ルシノール、プラセンタエキスなど)に比べ、美白作用は100倍以上もあります。
欧米ではこの20年来、皮膚の若返り法として、ハイドロキノンやレチノイン酸が使用され、その有効性が高く評価されています。
アメリカではすでに認可薬として、市販されておりますが、日本では、濃度の高低にかかわらず、一般薬としての使用は認められておりません。
従って、必ず、専門医の指導のもとに使用してください。
- 非常に酸化しやすいため、アルミホイルなどで遮光し、冷蔵庫保存とし、1ヶ月以内に使い切ってください。(1ヶ月以上経たものは美白効果が10分の1以下に落ちます。)
- シミの部位よりやや広めに指で1日1~2回塗布してください。洗顔、化粧水(ビタミンCローションなど)、ハイドロキノン、乳液、日焼け止めクリーム・・・の順で外用してください。
- 当院では5%と高濃度のものを使用しますので、外用開始後、数日以内に赤みがでることがあります。その場合、刺激性の皮膚炎または、かぶれの可能性が考えられますので、外用回数を減らすか、一旦中止し、できれば受診してください。
- 外用1,2週間後に必ず受診し、経過をお聞かせください。1週間たっても赤みがでない場合は、濃度が肌に合っていない可能性がありますので、ご相談ください。
- ハイドロキノンは3~4ヶ月程度継続します。その後の使用方法については医師と相談してください。
- より効果を高める為に、レチノイン酸やケミカルピーリングを併用される場合、かならず日焼け止めクリームを塗布してください。
ハイドロキノンによるシミ治療をご希望の方は、カウンセリングを受けてからの処方になります。