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コラム

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2021/5/30
汗対策
こんにちは、Dr悦子です。梅雨入り前の蒸し暑い日が続いております。

さて、私もついに50代となり、更年期の一症状か、顔やワキなどからの汗が気になるようになりました。

時々、一人で低山登山に行きますが、化粧はしたくないけれど、日焼け対策だけは怠ってはならないと思い、汗水に強い日焼け止めを使用しています。
私は、ラロッシュポゼの日焼け止め・UVイデア XLプロテクショントーンアップを愛用しています。
最近はトーンアップローズも販売されており、うっすら血色が明るくなるということで、とても人気です。


このタイプは完全なるウォータープルーフではありませんが、じわっと汗をかいても、あまり化粧品は流れません。ただし、メイク落としを用いないと、保湿力が高いため、すっきりは落ちません。


にきび肌、オイリー肌の方は、運動をしない普段の日でしたら、化粧下地にもなるオイルフリーのUVイデア XLの上に、パウダーファンデーションなどで軽くおさえていただくと、日焼け止めが流れにくく、にきび悪化はおきないと思います。


また、ワキの汗対策として、当院では自費で20%塩化アルミニウム水(100ml 1100円)という汗止めの薬をおすすめしていましたが、エクロックゲルという薬が処方できるようになりましたのでご紹介します。


12歳以上の方で、原発性腋窩多汗症という診断であれば処方が可能です。
エクロックゲルの主成分・ソフピロニウム臭化物という物質は、神経伝達物質であるアセチルコリンの作用を阻害する薬です。
エクリン汗腺のムスカリン受容体に結合することで、発汗シグナル伝達を阻害し、汗の排出を抑えます。 1 日 1 回、朝に塗布します。


現在のところ、12歳未満の小児、妊婦、授乳婦を対象とした国内臨床試験が実施されていないため、処方の適応はありません。
また、閉塞隅角緑内障(眼痛発作を起こしやすい人)、前立腺肥大による排尿障害、成分に過敏症のある方は使用禁忌です。

副作用として、皮膚炎(6.4%)、紅斑(5.7%)、そう痒感、湿疹、口喝(各1%以上)などが報告されていますが、全身の副作用はほとんどありませんので、比較的安全に使用できます。


多汗症の第1選択薬は、塩化アルミニウム水ですが、保険適応でなく、また、効果はあるものの、かぶれなどで使用できなかった方は、一度試す価値はありそうです。


汗が抑えられると、同時に雑菌の繁殖が抑えられ、汗の臭い(わきが)も改善する方もいらっしゃいます。
ワキ、足の臭いに対して、汗が多くない方におすすめなのは、セルニュープラス デオドラントクリーム (30g 2200円)です。
耳の裏や胸の谷間からも汗と臭いが発生しやすいので、こちらへも外用すると良いですよ。


ジメジメした季節は、初夏~秋まで続きます。快適に過ごせる一つのアイテムとしてご紹介しました。
エクロックゲルとセルファーマのデオドラントクリーム


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