みなさまこんにちは! Dr悦子です。
新型コロナウイルス感染対策も今年5月より変更され、マスクの解禁が間近となってきました。
マスクを外した顔なんて、いまさら恥ずかしくて見せられませんわ~と、お思いの方が大多数でしょう。その前に、少し顔の手入れでもしておくか!というのが世の常。
私もそのくちで、では、何をしようか?・・・まず考えたのが、これまで受けたことのない施術をチャレンジ!
そこで、今話題のピコレーザーを体験してきました。
現在、当院にあるレーザーはナノ秒(1秒の10億分の1)とうパルス幅(照射時間)でレーサーが照射されますが、ピコレーザーは、その名の通りピコ秒。
ナノ秒の1000分の1のレーザー光により、短時間の照射で効率よくメラニンを破壊することができます。
組織に長時間レーザーが当たると、組織の熱変性を起こし、ほてりや赤みが出て、炎症後色素沈着(PIH:post inflammatory hyperpigmentation)が起きやすくなります。
ピコ秒ですと、従来型のナノ秒レーザー(当院でもレーザートーニングで使用中のメドライトC6、シミ治療に用いるルビーレーザーなど)より痛みが少なく、PIHの時間が短いので、治療後の効果や経過に対する満足度が高いといわれています。
前置きが長くなりましたが、私が体験したのは、キュテラ社のピコレーザーエンライトンSR。
ルビーレーザーのようなスポット照射で点状のしみを、その後ピコトーニングで顔全体のくすみを、最後に低出力のフラクショナルモードで顔全体に重ね打ちし、シワや毛穴の治療としました。ついでに、額にあった水疱瘡のへこんだ傷跡にもポイントで強く当ててもらいました。
施術後の2週間は、薄いシミのスポット照射部のみステロイド外用剤を塗布するのみで、テープ保護が必要ないとのこと。
手間をとらせず、テープかぶれも起きません!
また、トーニングもルビーも痛みが強いのが玉に瑕(キズ)ですが、ピコレーザーの痛みは軽いチクチク感くらいで、今回も3モード重ねても、術前麻酔も術後クーリングも全くいらず! ありがたや、ありがたや・・・。
また、PIHもルビーレーザーほど長く引きずらず、1~2ヶ月で改善するそうです。
ピコスポット照射は、ルビーレーザーほどの威力はないので、PIHが抜けるであろう、2~3ヶ月目にもう一度照射しなければいけないことはあります。
ただし、PIHの名残なのか、パワー不足で残ってしまったのかが、判断に迷うそう。
その場合、ピコトーニングを2~3回位行うとPIHは早い段階で消失していくようです。
ピコレーザーは1mm以上の隆起した、いぼ状のしみには効かないようですので、その場合はルビーを選択するとよいのですね。
その他、肝斑へのレーザートーニングも可能、ニキビ跡の治療にこれまで行ってきたダーマペンに代わる治療としても活用できそうです。
ウチのスタッフ3名が、首のシワにも照射しました。後日、その経過をお伝えできれば!と存じます。
幅広い施術ができるピコレーザー、非常に素晴らしいです。
近々(2023年 4月以降?)、当院も導入する予定です。乞うご期待!!
|