ボトックス
治療、経過
注射部位にマーキング後、アイシング(保冷剤等で冷やします)しながら30~32Gの極細針で、眉間付近に5カ所、目尻の場合は、片側3カ所、
合計6カ所ボトックスビスタを注入します。チクッとした痛みはあります。
(痛みに弱い方は事前に麻酔テープを貼ります)
点状の内出血が起きることもありますが、1~2週間程度で消失します。
注射後、2~3日目に効果が発現(表情が作りづらくなる、しわがよらなくなる)、約2週間後に最大に達し、通常3~4ヵ月持続しますが、その後は徐々に消えていきます。
注意点
- 当日より洗顔、お化粧は可能です。
- お顔のマッサージは、2週間程度避けてください。
- ご希望であれば、2~4週間後にタッチアップを行います。
- 3~4ヶ月毎に繰り返し行うことで、しわの進行が抑えられ、ハリ、ツヤのある肌が維持されやすくなります!
治療前の注意点
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治療を受けられない方・・・
- 全身性の筋肉の病気(筋萎縮性側索硬化症[ALS]、重症筋無力症、ランバード・イートン症候群など)の方
- 妊娠または妊娠している可能性のある方および授乳中の方
- 過去にボツリヌス治療を受けてアレルギーを経験した方
使用中の薬剤がある方(特に抗生物質、筋弛緩剤、精神安定剤など)、喘息などの慢性的な呼吸器疾患や緑内障のある方は医師にお申し出ください。
また、他の医療施設にてボツリヌス製剤で治療を受けている場合は、対象疾患及び投与日・投与量を必ずお申し出ください。
ボトックスビスタ®の投与中、および最終投与後2回の月経を経るまでは避妊する必要があります。男性は少なくとも3ヵ月避妊してください。
副作用
大部分の副作用は、2ヶ月程度で消失します。
眉間の表情じわを対象とした国内臨床試験において、総症例578例中、188例(32.5%)に臨床検査値異常を含む副作用あり。
頭痛31例(5.4%)、眼瞼下垂29例(5.0%)、そう痒感24例(4.2%)
目尻の表情じわを対象とした国内臨床試験において、総症例294例中、70例(23.8%)に初回治療後90日以内に有害事象が報告されましたが、明らかな副作用と診断されたものはなく、海外報告の眼瞼浮腫5件(1.0%)のみです。
目尻の表情皺及び眉間の表情皺を同時に治療した国内臨床試験において、
総症例100例中、28例(28.0%)に初回治療後90日以内に有害事象が報告されました。
主な副作用は、眼瞼下垂 47例中4例(8.5%)。海外臨床試験では、明らかな副作用はありませんでした。
また、重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー、血清病、角膜潰瘍、嚥下障害、呼吸障害などの報告があります(ただし、表情じわ以外の治療、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸で報告された副作用を含む)。